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llama.cpp の準備(OS別)
Pixubus EX の頭脳は llama.cpp(の llama-server)です。これだけは アプリに同梱していないので、お使いの OS に合わせて自分で用意します。ここがいちばんの山場ですが、当てはまる OS の箇所だけ読めば大丈夫です。
llama-server(実行ファイル)1 つ。 モデル本体(GGUF)は 次のページで別に入手します。ここでは「エンジン」だけ手に入れます。
まず方針:GPU?CPU?どのビルド?
llama.cpp は環境に合わせて何種類かのビルドがあります。迷ったら下の図と早見で選んでください。速度を求めるなら GPU、確実さを求めるなら CPU が基本です。
| あなたの環境 | 選ぶビルド | 体感 |
|---|---|---|
| NVIDIA GPU(GeForce/RTX 等) | CUDA ビルド | 速い(画像解析が数秒〜) |
| Apple Silicon(M1〜) | macOS arm64(Metal 内蔵) | 速い・省電力 |
| GPU が無い / 不安定 | CPU ビルド | 遅いが確実(数十秒〜/枚) |
| AMD / Intel GPU | Vulkan ビルド | 環境差が大きい(下の注意) |
入手の手段は大きく2つ。パッケージマネージャ(一番ラク)か、公式の配布 zip を手で展開(GPU ビルドを細かく選びたいとき)です。配布 zip は llama.cpp 公式の GitHub Releases にあります。
※ ファイル名の b####(例 b9821)はリリース番号で、頻繁に更新されます。Releases ページで最新の番号に読み替えてください。以下の例の番号はあくまで一例です。
かんたん:winget で入れる
コマンドプロンプトか PowerShell で 1 行。新しいバージョンが出ても更新されます。
winget install llama.cpp
入ったら llama-server --version で確認できます。NVIDIA GPU をフルに使いたい / Blackwell 世代(RTX 50 系)の場合は、次の「手で展開」で CUDA ビルドを選ぶほうが確実です。
確実:配布 zip を手で展開(GPU を選びたいとき)
Releases から、環境に合う zip を落として好きなフォルダに展開します。
| 環境 | 落とすファイル(例) |
|---|---|
| GPU 無し / まず確実に | llama-b####-bin-win-cpu-x64.zip |
| NVIDIA GPU(推奨) | llama-b####-bin-win-cuda-12.4-x64.zip+ cudart-llama-bin-win-cuda-12.4-x64.zip |
| AMD / Intel GPU | llama-b####-bin-win-vulkan-x64.zip |
cudart-… も必ず一緒に展開してください(CUDA ランタイム DLL。これが無いと起動しません)。本体 zip と同じフォルダに上書き展開すれば OK です。
展開すると llama-server.exe が入っています。これが本体です。場所(フルパス)を控えておきます(例 C:\tools\llama\llama-server.exe)。動作確認:
cd C:\tools\llama # 展開した場所
.\llama-server.exe --version
Apple Silicon なら Metal(GPU)が標準で有効なので、特別なことをしなくても速く動きます。Homebrew が一番ラクです。
brew update
brew install llama.cpp
これで llama-server が使えるようになります(新リリースに追従して更新されます)。確認:
llama-server --version
which llama-server # 実行ファイルの場所を確認(設定で使う)
Homebrew を使わない場合は、Releases から llama-b####-bin-macos-arm64.tar.gz を落として展開します。
tar -xf llama-b####-bin-macos-arm64.tar.gz # 展開
xattr -dr com.apple.quarantine . # Gatekeeper の隔離属性を外す(必要なら)
xattr で隔離属性を外すか、Finder で右クリック →「開く」で許可してください。
Linux は ソースからビルドするのが確実です(私たちが実機で検証した手順。クラウド GPU の RTX 5090 + CUDA 12.8 でこのまま成功しています)。Linux 向けの CUDA プリビルドは配布されていないため、GPU を使うなら実質これ一択です。
ソースからビルド(おすすめ・実測済み)
手順は ①依存 → ②取得 → ③設定(cmake)→ ④ビルド → ⑤確認 の一本道です。上から順に全部実行してください(GPU/CPU の違いは ③ の 1 行だけ)。
# ① 依存(初回のみ)
sudo apt-get update && sudo apt-get install -y build-essential cmake git libcurl4-openssl-dev
# ② 取得
git clone https://github.com/ggml-org/llama.cpp && cd llama.cpp
# ③ 設定(NVIDIA GPU / CUDA 12.x。RTX 50xx=Blackwell は世代を明示・実測: RTX 5090 で成功)
cmake -B build -DGGML_CUDA=ON -DCMAKE_CUDA_ARCHITECTURES=120
# ④ ビルド(★ここが本体。数分〜十数分かかります)
cmake --build build --config Release -j
# ⑤ できあがり
./build/bin/llama-server --version
cmake -B build … は「設定」だけで、まだ何もコンパイルしていません。cmake --build build --config Release -j(④)を流して初めて build/bin/llama-server ができます。
- ③ の置き換え: RTX 50xx 以外の NVIDIA GPU は
cmake -B build -DGGML_CUDA=ON(世代は自動検出)/ CPU のみはcmake -B build。どちらの場合もそのあと必ず ④ を実行します。 - CUDA toolkit は 12.x を使ってください(
nvcc --versionで確認。13.x は既知のクラッシュあり)。 - バイナリは
build/bin/llama-serverにできます。起動コマンドの使い方は Windows / macOS と同じです。
CPU だけで手早く試すなら、Releases の llama-b####-bin-ubuntu-x64.tar.gz を展開して使う手もあります。Homebrew(Linuxbrew)の brew install llama.cpp でも入るはずですが、こちらは未検証です(参考まで)。
用意できたら:アプリにつなぐ
Pixubus EX は自分で起動した llama-server に URL でつなぐ方式です(アプリは llama-server を起動しません。詳しくは 設定)。
- 手に入れた
llama-serverをモデル指定で起動しておく。 --jinjaなどの必須オプションは自分で付ける(設定画面に推奨コマンドあり)。
- アプリには URL(例
http://127.0.0.1:8080)とラベルを入れるだけ。 - 別 PC・クラウド GPU の llama-server にもつなげる。
--jinja を必ず付けてください。 無いと画像を渡した瞬間にクラッシュします(Windows では 0xC0000409)。最大のハマりどころです。あわせて --reasoning-format deepseek --image-max-tokens 1120 も付けるのが推奨(具体例は モデルの入手・設定画面の推奨コマンドにも入っています)。
次は、その llama-server に読ませる モデル(Gemma4 の GGUF + mmproj) を入手します。